外壁塗装を検討していると、「足場なしでも工事できますよ」という業者に出会うことがあります。「足場を組むと高くなるから、無しの方が安く済んでお得じゃない?」と思ってしまいますよね。でも、“足場不要”という言葉には思わぬ落とし穴があるのです。実際には、安全性や仕上がり、保証面で大きなリスクを抱えることになるかもしれません。
この記事では、「足場不要」の外壁塗装が本当に信頼できるのかどうか、避けるべき理由を解説します。大切なご自宅を守るためにも、正しい知識を身につけましょう。
1⃣足場がない外壁塗装、何が問題なの?
「足場なしの外壁塗装」とは、はしごや高所作業車だけで塗装を行う工事のこと。
一見、安く済んで良さそうに見えますが、実は多くのリスクがあります。
■主なデメリット
①安全性が大幅に低下する
・職人が不安定な姿勢で作業するため、転落事故の危険が大きい
・バランスを崩しやすく、作業に集中できない
→ 事故リスクが高く、そもそも施工環境として不適切
②仕上がりが悪くなる可能性が高い
・手が届きにくい箇所が出てくる
・細部が塗れない → ムラや塗り残しが発生
→ 耐久性が落ち、塗装が早くダメになる原因に
③保証がつかない、または保証外になることも
・優良業者ほど「足場なし=適切な施工ではない」と判断
・足場を使わない施工は品質が安定しないため、保証対象外になりやすい
・トラブルが起きても対応してもらえないケースも
→ 後々の安心が大きく損なわれる
■結論:安く見えるが、実は損をする可能性大
「足場代を節約したい」と思う気持ちは自然ですが、
足場なし施工は 安全・品質・保証のすべてが不安定 になります。
長い目で見れば、きちんと足場を組んだ塗装の方が結果的にお得で安心です。
2⃣足場なしをすすめる業者の本音とは?
「足場なしでできますよ!」と言われると、
親切・安い・得しそう に感じますよね。
しかし、その裏には 業者側の都合 が潜んでいることが多いのです。
ここでは、足場なしをすすめる理由をわかりやすく整理します。
■業者が足場なしをすすめる“本当の理由”
① コスト削減&工期短縮のため(=業者の利益のため)
| 足場ありの場合 | 足場なしの場合 |
|---|---|
| 足場業者に依頼 → 設置〜解体に費用と時間がかかる | 手間ゼロ、費用ゼロで業者の利益が増える |
| 作業が安定し品質も上がる | 職人にとっては作業がしにくいが、業者には都合が良い |
➡ 業者にとってはラク&儲かる。
しかし施主にとってはリスクだらけ。
② 技術不足を隠すため
技術が未熟な業者ほど
「安く・早く終わらせる」ことを優先しがち
足場を組むと、作業内容がしっかり見られるためごまかしが効かない
そのため、足場なしで粗い仕上がりをごまかすケースも…
➡ 技術に自信がない業者ほど、足場なしを好みます。
③ “安さ”で契約を取る悪質業者もいる
「足場代がいらないから10万円以上安くできます!」
と魅力的に聞こえる提案をしてくる
しかし安い裏には……
塗り残し
雑な仕上げ
1〜2年で剥がれ
水漏れ
再塗装の必要(本来10年以上持つはずの塗装が短命に)
➡ 結局、後で高い修繕費が必要になることも。
■信頼できる業者ならこう言う
「足場は安全にも品質にも必要です」
「足場がないと適切な施工ができません」
「足場なし工事はおすすめしません」
➡ プロほど必ず“足場は必要”と説明してくれます。
■結論:足場なしをすすめる業者は要注意!
業者の利益のため
技術不足を隠すため
価格の安さで契約を取るため
の可能性があるため、信頼できるとは言えません。
あなたの家を守るためにも、足場なし工事の提案には慎重になりましょう。
3⃣足場を組むメリットとは?
「足場を組むと費用がかかるからもったいない」と思われる方も多いかもしれません。でも、足場には外壁塗装の質を高めるために欠かせない重要な役割があるのです。ここでは、足場を組むことの具体的なメリットについて、わかりやすくご説明します。
1. 職人の安全が守られる
まず最も大きなメリットは、作業する職人の安全がしっかり確保できることです。高いところでの作業は、ちょっとしたバランスの崩れが命取りになります。足場があれば、安定した足元で作業ができるため、転落事故のリスクが大きく下がります。安全な環境で作業することは、職人の集中力や作業の丁寧さにも直結するため、結果的に質の高い仕上がりにもつながるのです。
2. 丁寧でムラのない仕上がりが実現できる
足場があることで、壁全体に手が届きやすくなり、細かい部分まで丁寧に塗装することが可能になります。たとえば、窓の周りや軒天(のきてん)、雨樋(あまどい)など、細かいパーツは足場がないと十分に作業できません。足場があれば、そういった細部までムラなく、しっかり塗ることができるため、仕上がりがとてもきれいになります。
3. 工期が安定し、作業ミスも減る
足場があることで、職人が道具を安全に持ち運びでき、無駄な動きや不安定な姿勢での作業がなくなります。これにより、作業効率がアップし、予定通りに工事が進みやすくなるのです。また、足場上では塗料や道具を一時的に置くスペースも確保できるため、作業中のミスやトラブルが減るという利点もあります。
4. 塗装以外の点検や補修もやりやすい
外壁塗装と一緒に、雨どいや屋根のチェック、コーキングの打ち替えなどを行うことも多いですが、これらの作業も足場があることでスムーズに行えます。足場はただの作業台ではなく、住まい全体を点検・補修するための「足元の安心」でもあるのです。
4⃣“足場不要”にだまされないためのチェックポイント
最近では、「足場なしでも大丈夫」と言ってくる業者が増えてきていますが、その言葉をうのみにしてしまうと、後悔の残る外壁塗装になってしまう可能性があります。
では、どうすれば「危ない業者」や「甘い言葉」にだまされずに済むのでしょうか?ここでは、業者を見極めるためのポイントをいくつかご紹介します。
1. 施工内容をきちんと説明してくれるか?
信頼できる業者は、「なぜ足場が必要なのか」「どのように作業するのか」を丁寧に説明してくれます。反対に、「足場は無駄ですよ」と費用だけを強調する業者は要注意です。特に、「○○円安くなりますよ」と金額の差だけで判断させようとする場合は、その裏にリスクが潜んでいることが多いです。
2. 見積書に“足場代”が明記されているか?
見積書には、項目ごとに料金が分かれているのが一般的です。足場代が「一式」などと曖昧に書かれていたり、そもそも記載されていない場合は、その業者の透明性に疑問が残ります。
きちんとした業者であれば、足場の設置・解体費用も明確に提示してくれるはずです。
3. 過去の施工実績を見せてもらえるか?
「足場を使った施工の写真」や「工事の流れ」など、過去の事例をしっかりと見せてくれる業者は安心感があります。逆に、「写真はないです」「見せられません」という業者は、本当にきちんとした施工をしているのか疑わしいと言えます。
特に、完成後の写真だけでなく、作業中の様子も見せてもらえると信頼度はグッと高まります。
5⃣足場代は無駄じゃない!適正価格の見分け方
「足場を組むと高くなるから、なるべく安く抑えたい」と思うのは、誰しも同じです。でも実は、足場代は“無駄な出費”ではなく“必要な投資”です。
ここでは、足場代の相場や、適正価格を見極めるためのポイントをお伝えします。
足場代の一般的な相場は?
足場代は、1平方メートルあたり700円〜1,200円前後が一般的な目安です。たとえば、外壁の面積が150㎡程度であれば、足場代だけで10万円〜18万円ほどになります。
一見高く感じるかもしれませんが、この費用には足場の設置・解体にかかる人件費や、安全対策の費用が含まれています。(※あくまで目安です 塗装内容によって大きく価格が変動します。)
また、足場には「クサビ式足場」や「単管足場」などの種類があり、建物の形状や場所によっても金額は前後します。
そのため、相場を把握しつつ、具体的な条件に合った価格かどうかを判断することが大切です。
安すぎる見積もりは要注意
相場よりも大幅に安い足場代が提示された場合、それはどこかで手抜きが行われている可能性が高いです。
たとえば、
足場が不安定な簡易的なものだった
必要な安全装備が省かれていた
経験の少ない作業員が担当している
といったケースが考えられます。こうした施工では、仕上がりの質も安全性も大きく損なわれてしまいます。
適正価格を見分けるためのコツ
適正な足場代を見極めるには、次のポイントを確認しましょう。
・明細が細かく記載されているか:設置費・解体費・養生費などが分かれていると安心です。
・見積もりが現地調査に基づいているか:図面だけではなく、実際に家を見て判断しているかを確認しましょう。
複数の業者に相見積もりをとる:2~3社で比較することで、価格の妥当性が判断しやすくなります。
長期的にはコスパが良くなる
初期費用だけを見ると高く感じる足場代ですが、足場を組んで丁寧に塗装された家は、塗料のもちもよく、結果的に塗り替えの回数を減らすことができます。
そう考えると、足場代は「家を長く守るための必要経費」であり、「安心と品質を買うお金」だと言えるでしょう。
安さだけを追い求めず、「適正な価格で、安全かつ確実な工事をしてもらう」という視点を持つことが、外壁塗装を成功させるカギです。
まとめ:安心・安全な外壁塗装には「足場」が欠かせません
外壁塗装で足場を省くことは、一時的には安く見えても、
安全性・品質・耐久性すべてに大きなリスクが生まれます。
■足場なしがNGな理由
・転落の危険が高く、安全が確保できない
・手が届かず、塗りムラ・塗り残しが起きやすい
・仕上がりが悪く、数年で再塗装が必要になることも
結果として、節約どころか、将来の修繕費が増えて高くつく可能性があります。
■足場があると得られるメリット
・職人が安定して作業でき、高品質な仕上がりに
・細部まで丁寧に塗れる
・雨樋・屋根など付帯部分の点検・補修も可能
・長持ちし、結果的にコスパが良くなる
■結論
足場代は「余計な費用」ではなく、
家を守り、工事を成功させるための必要な投資です。
外壁塗装を検討する際は、
足場を必ず組む業者・丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。
大切な家を長く安心して守るためにも、
焦らず、信頼できる業者と安全な工事を進めてください。
塗装工事が初めての方、ご不安な方、お見積り・劣化診断等、全て無料で行っております。
また、お塗り替えをご検討中の皆様に、お得なキャンペーンも各種ご用意しておりますので
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