外壁塗装の際、家全体を綺麗に塗り替えると、古びたシャッターの色あせが余計に目立ってしまうものです。
「ついでにシャッターも塗ってください」とお願いしたくなるのが人情ですが、実はシャッター本体(スラット部分)の塗装には慎重な判断が必要です。
安易に塗ってしまうと、見た目は良くなっても「シャッターが開かない」「塗装がバリバリに剥がれる」といった深刻な不具合を招く恐れがあります。今回は、シャッター塗装のリスクと、失敗しないための注意点を解説します。
1. シャッター本体を「塗らない方がいい」と言われる理由
窓シャッターやガレージシャッターの動く部分(スラット)は、塗装において非常にデリケートな場所です。
① 「巻き込み不具合」による動作不良
シャッターは薄い板が重なり合い、巻き取られる構造です。塗膜(塗装の厚み)が加わると、巻き取り時に摩擦が強まり、重くなったり、途中で引っかかって動かなくなったりすることがあります。
② 塗膜の剥がれ・キズが目立ちやすい
シャッターを開閉するたびに板同士が擦れるため、どんなに良い塗料を使っても、数ヶ月〜数年で表面に線状のキズが入ったり、塗装がペリペリと剥がれたりしやすいのが現実です。
③ 異音の発生
乾燥が不十分なまま巻き取ると、塗料同士がくっついてしまい、次に開けるときに「バキバキッ」という異音が発生したり、無理な力がかかってモーターが故障したりする原因になります。
2. 【箇所別】塗装しても大丈夫?判断基準一覧
シャッター周りには「塗っても良い場所」と「避けるべき場所」があります。
| 箇所 | 塗装の可否 | 理由と注意点(プロの視点) |
|---|---|---|
| シャッターボックス | ◎ 可能 | 可動しない「箱」の部分。外壁の色に合わせることで、家全体の統一感が生まれます。 |
| レール(ガイドレール) | △ 注意 | 溝に厚く塗ると開閉が重くなるため、基本は塗りません。シリコンスプレー等での潤滑メンテナンスが主です。 |
| 本体(スラット部) | ×〜△ 回避推奨 | 巻き取り時に擦れるため剥げやすく、塗膜の厚みで故障の原因に。塗るなら吹き付けによる「超薄膜塗装」が必須です。 |
| 手掛け(取っ手) | ○ 可能 | 樹脂製は劣化して割れやすいため、専用下塗り(プライマー)を使用して保護塗装するのが有効です。 |
3. どうしても塗りたい場合の「3つの絶対条件」
「色が剥げて見苦しいので、リスクを承知で塗りたい」という場合は、以下の条件を業者が守っているか確認してください。
- 「吹き付け塗装」かつ「薄膜」で仕上げる
ローラーで厚く塗るのは厳禁です。スプレーガンによる吹き付けで、極限まで薄く、均一に仕上げる技術が求められます。 - 完全に乾燥させる時間を設ける
塗装後、すぐに巻き取ると密着トラブルが起きます。丸一日、あるいはそれ以上、開けたまま乾燥させるスケジュールが必要です。 - 金属専用の「防錆処理」を徹底する
シャッターは錆びやすいため、ケレン(サビ落とし)と、金属に密着する専用の下塗り材が不可欠です。
まとめ:美観か、機能か。慎重な選択を!
シャッター本体の塗装は、プロの職人の間でも「トラブルが多いため積極的には勧めない」という意見が多い項目です。もし美観が気になるなら、「シャッターボックスとレールだけを塗り、本体はシリコンスプレーなどで艶出し清掃に留める」のが、最も故障リスクの低い選択と言えます。
塗装工事が初めての方、ご不安な方、お見積り・劣化診断等、全て無料で行っております。
また、お塗り替えをご検討中の皆様に、お得なキャンペーンも各種ご用意しておりますので
どうぞ気軽にお問合せください。
豊中市の外壁塗装・屋根塗装はこちら








