自宅の外壁が何の素材で建てられているのかを把握されている方は少ないと思います。

そこで、今回は外壁材の見分け方についてお伝えしたいと思います。

外壁材を見極めるためには、その特徴や使われている素材のチェックが重要です。

[窯業系サイディング、モルタル、金属系サイディング、ALCパネル、そして本物のタイル]、これらにはそれぞれ独自の特徴があります。素材ごとのポイントをまとめましたのでご紹介します。

[窯業系サイディング]は、外壁材を貼り合わせて作られるため、目地が生じます。一番多いサイズは「455×3030mm」であり、これに基づいて目地が等間隔に配置されます。また、日本の住宅の多くに使用されているため、建物の外観に目地が見られる場合は窯業系サイディングである可能性が高いです。

[モルタル]の外壁は左官で塗り付けられ、目地がありません。また、吹き付けによる仕上げ塗装が施されており、表面には凹凸が見られます。築年数が古い住宅であれば、モルタルの外壁である可能性が高いでしょう。

[金属系サイディング]は金属製であり、近年ではデザインのバリエーションは豊富になっています。しかし、目地があまり目立たないため、窯業系サイディングとの見分けが難しいこともあります。金属系サイディングは、外壁を板状に貼り付けるため目地が生じますが、窯業系サイディングほど目立ちません。

[ALCパネル]も板状の外壁材であり、窯業系サイディングと似たような目地が生じます。しかし、ALCパネルは厚みがあり、窯業系サイディングよりも厚いことが特徴です。また、取り付ける窓やドアが内側に下がっている場合もあります。

[本物のタイル]は固く独特の質感があり、タイルとタイルの間はモルタルで埋められています。

タイルのデザインを採用している窯業系サイディングもあります。現物のタイルなのか模様のどちらかの判断は、質感や目地の素材を確認することで見分けることができます。

外壁材を見極める際には、目地の配置や素材、厚みなどの特徴をよく観察し、判断することができます。一般の方にはなかなか難しい場合もありますので、その際はプロの塗装店へご相談ください。