塗装に使用される道具は、大きく3つのカテゴリに分けられます。それぞれの道具には特有の利点と用途があり、塗装する対象や仕上がりの希望に応じて適切に使い分けされています。外壁・屋根の塗装は「ただ塗ればよい」というものではありません。その用途や仕様によって工法も異なります。今後の住宅塗装を予定されている皆様へ、施工業者との打ち合わせや実際の施工過程を確認する際に役立つ情報として、工法の種類やその特徴について解説します。
◇刷毛
刷毛は細かい部分や狭い範囲の塗装に最適です。動物の毛や合成繊維で作られており、真っ直ぐなラインを出すのに向いています。刷毛塗りは職人の技術が求められ、丁寧に仕上げることで美しい仕上がりが期待できます。
◇吹き付け（スプレー）
専用のエアガンを用いて塗料を霧状にし、対象物に均等に塗布する工法です。この方法は、凹凸のある表面や複雑な形状のものに適しています。平滑な仕上がりが特徴で、広い範囲を短時間で塗装できますが、周囲への塗料の飛散や塗料の消費量が多い点に注意が必要です。
◇ローラー
芯に巻かれた毛や繊維を使って塗料を塗布するローラーは、屋根や外壁の塗り替え時によく使われます。塗装面が広い場合に効率的で、技術的な差が少ないため、均等な仕上がりが期待できます。ローラーの毛足の長さによっても仕上がりが異なり、短毛、中毛、長毛のタイプを使い分けることで、さまざまな質感を実現します。
いかがでしたか？一口に塗装、といっても、いろいろな手法から選ぶ必要があります。それぞれの道具には特有のメリットがあるため、塗装する対象や希望の仕上がりに応じて、適切な道具を選び塗装を進めます。気になる事があれば事前に相談を行うようにしましょう。
