住宅の定期的な塗替えは、住宅の寿命を延ばし、美観を保つために欠かせない作業です。特にスレート屋根は、日本の住宅で広く使用されており、時間が経つとクラック(ひび割れ)が発生しやすくなります。こうしたひび割れを効果的に補修する方法として、「タスマジック工法」が注目を集めています。今回は、タスマジックの特徴とその施工手順について詳しく解説します。
1.タスマジックとは?
タスマジックは、スレート屋根のひび割れ補修に特化した浸透型補修剤です。従来のコーキング剤とは異なり、タスマジックは屋根材の表面に塗布するだけで、補修剤が裏側まで浸透し、両面からしっかりと接着します。この特徴により、ひび割れ部分の強度を高め、再びクラックが発生するリスクを低減します。
さらに、タスマジックは高圧洗浄後の水分が残っている状態でも使用できるため、施工のタイミングを選ばず、効率的なメンテナンスが可能です。塗布後には、補修部分が元の屋根材の約2倍の強度を持つようになるため、耐久性も大幅に向上します。
2.タスマジック工法の手順
それでは、タスマジックを使用した工法の具体的な手順をご紹介します。
手順1: クサビで屋根材に隙間を作る
まず、作業をしやすくするために専用のクサビを使って屋根材に隙間を作ります。この隙間が、タスマジックをしっかりと裏側まで浸透させるための準備となります。
手順2: 専用プレートの挿入
次に、作った隙間に「タスフィルム」を装着した専用プレートを差し込みます。プレートを奥までしっかりと差し込んだ後、コグチストッパーで固定して準備完了です。
手順3: タスマジックの塗布
隙間が確保できたら、タスマジックをひび割れ部分に塗布します。縦にひび割れが発生している場合は、クサビを再び使用して屋根材を持ち上げると塗布がしやすくなります。タスマジックは2液タイプの補修剤で、使用前に袋をしっかりともみ込んで液を均一に混ぜ合わせる必要があります。十分に混ざったら、ひび割れ部分に少しずつ塗布していきます。
手順4: シートで押さえて硬化させる
タスマジックを塗布した後、シートを被せて補修剤を押さえ込みます。シートを少しずつめくりながら、残りのタスマジックを塗布し、最後にシート全体を押さえて硬化させます。シートは表面張力でしっかりと固定されるため、作業中に落ちる心配はありません。
手順5: ツールの取り外し
タスマジックが完全に硬化したら、すべてのツールを取り外します。これで補修作業は完了です。必要に応じて塗装工程に進むことができます。
3.従来の補修方法との比較
従来のクラック補修にはコーキングがよく使用されていましたが、この方法では表面のみの補修にとどまり、再度ひび割れが発生する可能性が高く、メンテナンスの頻度が増えてしまうというデメリットがありました。一方、タスマジックは浸透型の補修剤であるため、裏側までしっかりと補修でき、再度のひび割れを防ぐ効果が期待できます。これにより、メンテナンス頻度が大幅に減り、長期的な耐久性が確保されます。
タスマジック工法は、スレート屋根のひび割れ補修において、従来の方法より効果的な工法です。その浸透型の特徴により、屋根材の補修を確実に行い、住宅の寿命を延ばすことができます。屋根のメンテナンスを検討している方は、ぜひこの工法を選択肢に入れてみてください。
今回は屋根塗装・補修についてお話をしました。
豊中市,池田市,箕面市,豊能郡の外壁塗装、屋根塗装、防水工事ならペイントホームズ北摂店にお任せください。
お見積りや建物の劣化診断は無料でご提供しております。
ご依頼の有無に関わらず、お気軽にご相談ください。無料のお見積りもぜひご活用ください。